2014年9月24日水曜日

Microsoft Azure Backup(復旧サービス)を設定する

昨年11月にWindows Azure Backup(Microsoft Azure 復旧サービス)を使ってバックアップを行うテストを行いましたが,会社の本番用サーバーもWindows Server 2012 R2になったので,改めてバックアップの設定を行うことにしました。
前回はローカルで資格情報を作成してAzureにアップロードするなどの手間がかかりましたが,今回はエージェントに加えて資格情報をAzureのポータルからダウンロードできるようになっており,簡単に設定が完了しました。

まず復旧サービスを作成し,クイックスタートを表示します。昨年のときと異なり日本のデータセンターを選択できるのが嬉しいところです。クイックスタートにある「コンテナー資格情報のダウンロード」と「Windows ServerおよびSystem Center Data Protection Managerの場合」をそれぞれクリックします。


すると,以下の2つのファイルをダウンロードすることができます。ダウンロードが終わったらサーバーから実行可能な場所にコピーし,サーバー上で「MARSAgentInstaller.exe」を実行します。


インストール用のセットアップウィザードが表示されますので,情報を確認しつつ進みます。



インストールが完了後,「登録処理を続行」というボタンをクリックします。


さらにサーバーの登録ウィザードが起動します。「参照」ボタンを使って資格情報を指定します。先程ダウンロードした2つのファイルのうち,拡張子が「.VaultCredentials」となっているほうです。


正しく指定すると,以下のように資格情報が表示されます。



バックアップデータを暗号化するためのパスフレーズを指定します。自分で任意のものを指定してもよいですし,「パスフレーズの生成」ボタンをクリックしてランダムな文字列を指定することもできます。いずれにしても復元時に必要となるので紛失しないように管理する必要があります。入力が終わったら「完了」ボタンをクリックします。


これでAzureへの登録が完了しました。


Azureの管理ポータルを見ると,サーバーが追加されているのが分かります。


エージェントをインストールしたサーバーには以下のアプリケーションが追加されています。


「Microsoft Azure Backup」を起動して,「バックアップのスケジュール」をクリックするとバックアップの設定ができるようになります。



ディザスターリカバリーのために遠隔バックアップを確保しておきたいと思い,これまでいろいろ試してきましたが,費用的にハードルが高いと感じていました。しかし,Azureを使うと簡単に設定ができるようになりましたし,費用の面でも許容範囲に収まるようになりました。バックアップ容量が増えれば費用も増えるので計算と定期的なチェックが必要とは思いますが,ようやく現実的な方法が見つかったという気がしています。